はじめに

2026年6月28日にLPIC202を受験し、460/800 で不合格
2週間後の7月12日に再受験し、680/800 で合格
2回分のカテゴリ内訳は下記。

主題1回目2回目
207 ドメインネームサーバ87%100%
208 HTTPサービス63%81%
209 ファイル共有62%100%
210 ネットワーククライアントの管理45%81%
211 電子メールサービス75%75%
212 システムのセキュリティ57%85%

トータルの勉強時間は112時間(1回目まで75時間、再受験の2週間で37時間)。
合格ラインは500点なので、1回目は40点差、実質3問足りずに落とした計算になる。
結論を先に書くと、反省は 「短期間でも、自分に効く良い方法を貫くべきだった」 の一点に尽きる。

LPIC-2 / LPIC202とは

LPIC-2はLPIC201とLPIC202の2試験で構成され、LPIC202はサーバ系サービスの構築・運用が範囲となる。
出題は60問・90分、合格ラインは500/800。

特徴は主題ごとに出題比重(Weight)が決まっている点で、合計60のうち212 システムのセキュリティが14と突出して重く、次いで208と210が11。
この配点を軽視したことが、後述する1回目の失点に直結した。

学習教材

LPIC201と同じ2つに、自作のドリルを足した。

  1. Ping-t(1,372問)
  2. Linux教科書 LPICレベル2 スピードマスター問題集 Version4.5対応(243問)
    著者:大竹 龍史 / 出版社:翔泳社 / 発売日:2017年10月30日
  3. 自作ドリル(Rust製CLI)
    上記2つを取り込んで計1,615問を一元管理し、間違えた問題だけを抽出して再演習できるようにした。

計画から受験までのタイムライン

時期出来事月間学習時間
2026年6月6日LPIC201と並行して着手。以降、全1,555問を1周する「診断1周」を進める78.8h / 19日
2026年6月13日LPIC201 合格(520/800)
2026年6月28日1回目 受験・不合格(460/800)
2026年6月30日敗因分析のうえ学習方式を転換、再受験へ
2026年7月12日2回目 受験・合格(680/800)33.6h / 11日

着手から合格まで37日、総学習時間は約112時間(実学習30日・369セッション)での合格となった。
LPIC201が約4ヶ月・97時間だったので、期間は約1/3に圧縮したことになる。

前回の記事で宣言したことは、どうなったか

LPIC201の振り返りでは、最後にLPIC202へ向けた方針を4つ宣言していた。
まずはその答え合わせから。

前回の宣言結果
短期決戦に持ち込む。間延びさせない○ 37日に収めた
1主題ずつ完璧にする「直列100%」はやめる○ やめた
まず全体を1周し、以降は間違えた問題だけを繰り返す× これが1回目の敗因になった
深掘りが不要なトピックは割り切る△ 割り切りすぎて全体が浅くなった

前回の教訓だった「直近性」への対策(短期決戦・直列100%の回避)は、狙い通り機能した。
問題は3つ目で、「まず全体を1周」を期間内に終わらせること自体が目的化してしまった点にある。

1回目の敗因 ── 「時間がないから」で良い方法を捨てた

自分に一番効く勉強法は分かっている。問題演習 → 正解を導くプロセスの理解 → 自分なりに回答を再現する、という手順だ。
ただしこの方法はとにかく時間がかかる。
そして1回目は、期間が短いことを理由にこの方法を捨て、Ping-tを広く浅く周回して暗記で押し切ろうとした。これが完全な判断ミスだった。

症状は受験前から出ていた。学習ログには、不合格の6日前にこう書いている。

全周については反省しないと。これ、全然頭に入らない。

気づいていたのに、方式を変えたのは不合格の後だった。ほかにも問題が重なっていた。

  • 物差しが壊れていた。直前のPing-t模試は88〜96%あったのに本番は57.5%。周回で答えを覚えただけの正答率を、合否判定に使っていた。
  • 自分で作った参考書を一度も開かなかった。主題ごとに全体像をまとめたメモを用意していたのに、問題集の周回だけで期間を使い切った。
  • 前日に徹夜した。6/27の23時から試験10分前までPing-tを流し続け、本番のコンディションを落とした。

結果は失点の構造として最悪の形だった。理解まで作れていた207・211は初見の問題も理屈で耐えた一方、暗記に頼った210と212が沈み、配点の重い212(Weight 14)で57%、210(同 11)で45%を落とした

2回目の勝ち筋 ── 弱点を名指しで潰す

再受験までの2週間で変えたのは4点。

  1. 苦手分野に絞った。全主題を均等に回すのをやめ、Weightが重く失点も大きい212・210・208へ投下を寄せた。
  2. 教材を1本に依存しなかった。Ping-tだけでなくスピードマスターも併用した。体感では本番の難易度はスピードマスターと同程度で、Ping-tはやや簡単に感じる。
  3. 口頭試問でトピックを深掘りした。設定ファイルを提示して「これは何の設定か」を答え、そう考えた理由まで説明させる形式でClaudeに詰めてもらった。1問あたり2.5〜3分かかるが、本番の問われ方と噛み合っていたと思う。
  4. 物差しを取り替えた。合否の判断材料をPing-tの正答率から初見の模擬試験60問に変え、基準(78%以上なら受験)を先に決めてから受験日を確定した。前日の就寝時刻も固定し、今回は徹夜しなかった。

追加の学習時間は37時間。1回目までの75時間の半分程度で、得点は220点動いた。
総量ではなくどこに当てるかで点が動く、という当たり前のことがそのまま結果に出た。

良かった点と悪かった点

良かった点

  • 学習時間を毎日記録していた
    • 「勉強時間が足りなかった」という体感を、後から実測値で否定できた。敗因を時間のせいにせずに済んだのは記録のおかげ。
  • 不合格の直後に敗因分析をした
    • 得点内訳とWeightを突き合わせ、どの主題に何点分の伸びしろがあるかを先に出してから再受験の計画を立てられた。

悪かった点

  • 「時間がないから良い方法を降ろす」という判断をした
    • しかも「頭に入らない」と自覚してから方式を変えるまで6日かかった。あの時点で切り替えていれば、1回目で受かった可能性は十分あった。
  • 安定している主題を放置した
    • 2回目で唯一伸びなかったのが、手を入れなかった211(75%→75%)。結果的に2回目の最低正解率になった。正解率は勝手には上がらない。

おわりに

1回目と2回目で変えたのは、教材でも勉強時間でもなく、時間がないときに何を降ろすかという判断だけだった。
遅くても確実な方法があるなら、方法ではなく期間のほうを先に確保する。次の資格試験はそこから決める。

一方、LPIC201から持ち越したまま解けていない課題もある。覚えた内容が一定期間で抜けていく問題だ。
今回は37日の短期決戦だったので表面化しなかっただけで、期間を延ばすなら復習の設計を先に決めておく必要がある。ここは次の宿題としたい。

変更履歴

  • 2026-07-23: 初版公開